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投資銀行青春白書
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投資銀行の実態を概観するための良書
投資銀行勤務経験のある著者によるフィクション小説。落ちこぼれの女の子を主人公に、軽いタッチで投資銀行の投資部門の業務を紹介している。一般に謎が多い業種の一つとされている投資銀行の業務とその行員の生態について、ザックリとではあるがその概観を理解することができる。勤務経験があるため、記述がなかなか生々しい。投資銀行についてとりあえず中身を理解したいという人、金融関係の仕事を目指している大学生などがターゲットなのではないか。こういうタッチの本が、たとえば「ベンチャーキャピタル青春白書」「ヘッジファンド青春白書」などというようにシリーズ化されると面白いかもしれない。
M&A三部作?
M&Aには、<1>買収企業、<2>投資銀行、<3>法律事務所の3つの主体が関与すると聞いたことがあります。
本書は、M&Aについて「<2>投資銀行の視点」から描いたものであると考えます。
M&Aについて「<1>買収企業の視点」から描いたものについては、同著者による『図解 株式市場とM&A』がそれに該当するのではないでしょうか。
私個人としては、「<3>法律事務所の視点」から描いたM&Aを物語形式での書き下ろしを著者には期待したいと思います。
映画の世界では日米人の視点別に描いた「硫黄島」が流行りましたが、M&Aについても視点別に描いた作品を三部作として描いてみるのも面白いと感じました。
外資系投資銀行の投資銀行部に入るなら読んでも悪くない
「あなたが外資系投資銀行の投資銀行部に入ったらどんな生活になるか?」それについて、この本はある程度正確なイメージを提供する。現在正しく私自身がその外資系投資銀行投資銀行部で勤務して毎日本で書かれているような生活をしているから断言出来る。余り断言すると何故か自分の恥部を見られたようで気恥ずかしいが。
主人公が感じる疑問、やりがい、苦悩、喜び。この商売が結局は客商売であることへの安心とある種の落胆。相当程度うまく書けている。それも当然、著者も同じ投資銀行部出身なのだから。恐らく著者は投資銀行部での経験を回想し、少々の誇張と一般化を加え、一気に書き下ろしたのだろう。それで本になるのだから昨今のある種の投資銀行ブームも凄いものだ。
ただ、注意はこの本は「投資銀行」が「投資銀行部」からの視点で書かれていることである。「投資銀行」と「投資銀行部」がそもそも異なるものであると言った基本的なことや「株式部」「債券部」と言った部門からの視点を学びたい場合別書をあたるべきだろう。
「投資銀行部に新卒で入ったらどうなるか」を知りたいのであれば、読んで損は無い。
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